「準備の長さ」は合否に関係なし

働くママ達にとって、「時間の工面」ほど苦労するものはありませんね。準備の期間は長いほうが良いのか?いやいや、短くても大丈夫?等々。でも、本当に考えるべきことは何なのかを、まどか先生と一緒にしっかりと理解しましょう。

「人は人、自分は自分」

先に結論から言ってしまいましょう。準備期間の長さは、合否には関係ありません! 「勝てば官軍」何事でも、成功した人達は、自分の経験こそが成功の秘訣!だと思うものです。もちろん、成功談は役に立つガイドラインになりますね。
これで、働くママ達、ワーキングマザーの気持ちは、少しだけでも楽になりましたか?

落ち着いて、よく考えてみてください。たとえば「働く私でも成功。準備期間わずか3ヶ月で〇〇小学校に合格!」のようなキャッチコピーは、「運動嫌いの私でも成功。服用期間わずか3か月で〇〇キロ痩せに成功!」に似ていませんか?
子育て支援系の雑誌やサイトに、時々見られるこういう文言に一喜一憂するのは間違いです。

小学校受験の世界に身を置いていると、昔から「私は息子の誕生と同時に、小学校受験の準備を始めました!」という方や、「私は胎教の頃から、小学校受験を考慮に入れ、娘の子育てをしています!」 というようなことを大真面目に語られる方に出会うことがあります。
これも、失礼ながら、何となく胡散臭い。

準備期間が短くて成功した、という話も、誕生前誕生以来だから成功した、という話も、その人の場合はそうであって、それは良かったですね、ということです。
人は人、自分は自分。「今の自分には、時間的に、経済的に、環境的に、どのくらいのことができるか?」をしっかりと考えてください。そして、正しい情報を得られるように、充実した準備を始めてください。こういう基本的な相談にも、幼児教室マナーズでは対応しています。

どのくらいの期間が良いのか?

合否だけに的を絞って考えた場合でも、準備期間の長い人が合格、短い人が不合格、ということではありません。
小学校受験の合否は、もっともっと繊細なもので、子どもの「能力」だけを判断しているわけではないからです。
小学校受験準備でする多種多様な学びは、確実に子どもを成長に導き、様々な力を育んでくれます。正しい準備!は、小学校入学以降の「算国社理」の学習よりも、もっともっと「人間としての様々な力」をつけるすばらしいもの、なのです。
そういう意味で、理想は「1年~2年」と考えています。1年と2年では、かなり期間的には大きな差がありますが。こういう点はそれぞれのご家庭のご事情によって決められて良いことだと思います。
ただ、ここで大切なことは「正しい準備」である、ということです。準備期間が長くても短くても、その中身が単なる訓練的なペーパー詰め込み式の準備では、本当の意味での「力」には結びついてはいかない・・・
こういうことを、まどか先生メソッドは、十分に考えられているのです。

親の準備期間でもある

私立小学校とは、子ども、そして家庭が各学校の世界観の中に組み込まれ、数多いる卒業生達、卒業生家庭が築いてきた伝統を受け継ぎ、成長していく環境です。(詳しくは、ここが違う「私立」と「公立」を参照)
まだまだ心の柔らかい大切な我が子が、一日の大半を過ごす「環境」である小学校。公立小学校とは違い、教育の特長が色濃くある私立の小学校で過ごす6年間で、子ども達の人としての基盤が築かれる、と言っても過言ではありません。
だからこそ、志望校探しにも時間をかけなくてはなりません。安直に、「〇〇さんが良い学校だって言っていた!」「△△さんのお子さんが行ってる学校なの。」という理由で決めて良いわけはありません。夕食の献立ではないのです。こういう面からも、「親の準備期間」は必要となります。
学校と家庭とのマッチング、家庭と学校の相性はとっても大事です。本当に「3ケ月で成功!」だったとすれば、このマッチングでの大きな成果があった、と言えるかもしれません。
どんなに準備期間に長い年月をかけて、自信満々で受験に臨まれたとしても、学校が目指す方向と、ご両親の考え方、教育に関する方向性が違っていれば、そこに「合格」はありません。
準備期間とは、ご両親がいろいろな学校に真摯に向き合い、いろいろな学校を知るための時間でもあります。我が子が幸せに学校生活を送り、成長していく環境を見極めるために、準備期間を大切にしましょう。