保育園児は不利じゃない
どうして不利じゃない、と言いきれるのか?
働いているママ達がご相談に来られた時、一番最初に質問されることが「やっぱり保育園児は小学校受験には不利…なんですよね?」という、半ば断定的な言葉です。どうぞ、そんな暗い顔しないで!幼児教室マナーズでは、8割が働くママ家庭ですよ。
私立小学校が求めている子どもとは、「自主性の育った子ども」です!(私立小学校が求めている子とは?を参照)
ですから、小学校受験の考査でも、その子の自主性というものを、面接でも、考査でも、いろいろな角度、方法でしっかりと見られています。そういう自主性というものが、保育園児の場合、幼いころからの園生活の中で、きちんと養われているのです。
保育園での時間は、「保育時間」というよりも、子ども達にとっての「ほぼ一日の自分の生活」です。その暮らしの中で、保育園児達はしっかりと「他人の中で」「共同生活を」しています。それが物理的な条件であったとしても、そういう条件の中で、保育園児達は日々、自主性を養っている、と言っても過言ではないのです。
理由その1 ― 親離れがとても上手です!
入会後、初めて親子が教室に来られる日。緊張気味のパパやママに手を引かれ、子どもも少し表情は硬め。でも、私の少し大袈裟目の大歓迎を受けると、ほとんどの「保育園児」は表情を緩め、スムーズに入ってきてくれます。たとえ3歳児であっても、です。2回目も、3回目も…パパやママから「いってらっしゃい!じゃあね。」と声をかけられると、「バイバイ!」「いってきます!」と、上手に親から離れる子がほとんどです。
これは、多くの保育園児達が、1歳に満たない頃からの習慣で、「お父さんとバイバイする」「ママと別れる」というケジメのようなものが、子どもの中で育っているからなのですね。すばらしい!
理由その2 - 自分のことは自分でする姿勢
保育園では、0歳児から、規則正しい生活があります。ほとんどの子ども達は、早朝から時には夜遅くまで「親がそばにいない」という中で時間を過ごし、同年代の子ども達と様々な経験の中で、いろいろな感情を持ち、それをコントロールしながら毎日を送っているのです。そして、子ども達は「自分のことは自分でやってみる」という生活に慣れていきます。上手くいっても、上手くいかなくても、まずは「自分で自分のことをする」というのは基本姿勢、ですね。
決して「とっても上手」とは言えなくとも、2、3歳児が帰り支度をする時、持ち帰る服などを一生懸命に畳み、巾着袋に入れたり、風呂敷に包んでいる姿を見る時・・・感動ですね。
理由その3 - すぐに「できなーい!」と投げ出さない
スモックの脱ぎ着、ボタンかけ、ボタンはずし、スナップ、ファスナー、洋服たたみ、etc.etc. 保育園での毎日には、いろいろ自分でしなければならないことがありますね。中には、幼い子どもにとっては、決して簡単とは言えない作業もたくさんあります。けれど、1歳は1歳なりに、2歳は2歳なりに、3歳は3歳なりに、熱心に取り組んでいます。
「できなーーーーい!」と癇癪を起し、イヤだ―!と言ってはダダをこね、すぐに文句を言いったり、誰かに八つ当たりする、ということは出来ません。
オシッコ、ウンチ、というお手洗いの習慣も、早い時期から一人で上手にできる、という子は、幼稚園児と比較すると、圧倒的に多いのです。
幼児教室マナーズでは、まどかメソッドとして「自主性を育てる」実践をしています。そんな中にあって、保育園児達の自主性は、本当に見ていても気持ちの良い、「ひたむきな努力」「真面目な姿勢」として、高く評価しています。
理由その4 - 父親の育児参加が進んでいる
「家族」「親子」と表現しながら、昭和の時代は「育児は母親がするもの」との考え方で、父親は意識の上でもノータッチ、という場合がほとんどでした。
平成になると「イクメン」という言葉も生まれ、父親の育児休暇まで取りざたされるまでになりました。現在では、町中にはオシャレな抱っこ紐で幼い我が子を抱っこしている男性の姿も少なくありません。
しかし、まだまだ積極的に育児参加している父親達を眺める目には「特別な姿」「がんばっている姿」として見られていることが多いかもしれません。
しかし、共働きの家庭の場合、「父親が育児に参加をするのは当たり前」というケースがほとんどです。これは、親にとっても子どもにとっても、とても幸せなことであり、バランスのとれたご家族、ということになります。
育児参加のない家庭では、父親はほとんど日頃の我が子の様子がわかりません。そんな状態で、週末にいきなり「父親になろう!」としても、結果的に上手に我が事接することが出来なかったり、上手く関係を築きたいがあまりに「甘やかしてしまう」「父権が全くない」「我が子の実態がわからず、理想ばかりを追う」のような歪が出てしまうのです。これでは、バランスのとれた良い子に育つことは難しくなるでしょう。
働くママ達、ワーキングマザーのご家庭では、両親が協力して育児をし、共に我が子を育てられています。その姿勢は、家庭環境として「理想的の家族の姿」なのです
我が家の近所に「受験幼稚園」と呼ばれている幼稚園があります。私から見れば普通の幼稚園なのですが、近隣では昔から「私立の小学校を考えるならば、あの幼稚園に入園させなければ無理」と言われていて、幼稚園バスを待っているママ達も、失礼ながら、ちょっとお高くとまった感じで、朝の時間にも関わらず、いつも体裁の良い身なりでおしゃべりをされていて、私はそれを横目に見ながら出勤します。
数年前、夫の姉のところが小学校受験をしました。その姉から主人は「あなたのところはお受験は無理ね。Eさん(私のこと)が働いてるから。」とケンモホロロに言われていたのです。しかし、そんなふうに言われると、何となく闘志?!が湧いてきて、主人に「うちも受験をさせよう!」と話しました。主人も同じような思いがあったようで、家から一番近いターミナル駅の近所にある大手の幼児教室の門を叩いたところ、案の定「お母様はお仕事をお持ちなのですか?幼稚園に転園をさせるおつもりはないのですか?保育園児ではちょっと・・・どこの学校をお考えですか?」とどんどんとネガティブトークが始まり、私は気分が萎えてしまいました。
そんな時、ネット検索をしていて、幼児教室マナーズを見つけました。HPにははっきりと「保育園児は不利じゃない」と書かれてあり、大変興味を持ったので問い合わせ、相談にうかがいました。私はすぐにまどか先生が話される様々なお話に大変共感。1年半の非常に親にとっても有意義な準備の末、私立小学校にご縁をいただきました。
私が初めて訪れた幼児教室のような「ネガティブトーク」で、世の中には小学校受験を諦めてしまうワーキングマザーのご家庭は少なくいないのだろうなあ。」と悲しくなります。今これを読んでくださっているワーキングマザーのみなさん、世の中の無責任なウワサに負けず、正しい知識を持って、受験準備をしてください。マナーズでは、たくさんの仕事を持つママ達がエールを送ってくれています!