働くママの盲点が・・・

共働き家庭では、家事も分担、育児も分担。現代は、夫婦で家庭生活のすべてに関わるのは当然、という時代です。でも、日本古来の文化として、性差は存在します。「えっ?こんな問題が?!」ということも少なくありません。知っておきましょう!

受験の試験内容をおさらい

小学校受験では、大きく分けて2つのテストがあります。
① 親子で臨む「面接」
② 子どもだけで受ける「テスト」

学校によって、その面接、テストの手法は様々です(「どんな準備をすれば良いのか?」参照)+
子どもだけで受けるテストには「記述式テスト(ペーパーテスト)」「運動テスト」「絵画や工作的なテスト」「集団(グループ)行動」「自由遊び」「個別テスト」などがあり、その組み合わせ決まっていません。中には、「お弁当と水筒を持参させ、食べる様子も考査の採点事項となる」という学校もあります。
ここ数年は、昔ながらの「ペーパーテスト」は実施せず、グループ行動と自由遊びのみ、というような学校もあります。(にも関わらず、ネット上には今でも「子どもの背丈ほどのペーパーをこなさなければ、合格なんてあり得ない!」などという書き込みが見られ、閉口します)
このように書き出してみると、多くの働くママ達は、「えーーー!準備のための教室の他に、運動や絵画の教室なんて、行く時間はないわー!」と悲鳴が聞こえてきそうですが、いえいえ、そんな必要はありません。
テストは、すべてが「指示行動」です。指示されたことを理解し、考え、そしてその指示の通りに印や絵を描いたり、言葉で表現したり、身体を動かしたり。
ここで求められているのは「真面目に、一生懸命に向かう姿勢」です。

働くママ家庭の苦手分野

数や量の理解、推理などは、新しい学びとして、「教えられて理解する」「学習を重ねて解けるようになる」という知育分野、座学的要素の強い問題ですが、統計的に、ワーキングマザーの家庭の子ども達が苦手とする分野が「言葉」「季節」「常識」などの「文化的な色合いが濃い分野」です。
季節感や行事の理解、昔話、言葉の分野としての語彙の数などは、教えられて学ぶというよりも、日常の家庭生活の中で自然に学んでいくもの、知っていくもの、という要素が強く、どうしても共働き家庭では、このあたりに問題を抱えることが多いのです。
「そんなことを言われても、仕事を辞めるわけにはいかないし・・・」「仕方ない、仕方ない、地球は温暖化だし、グローバルな世界観では四季云々じゃなくて、気候はいろいろあるものよ。」と、済ましてしまわないでくださいね。

盲点を知り、楽しむこと

お正月に始まり、節分、桃の節句、お花見、端午の節句、七夕、夏祭り、お盆、お月見、紅葉狩り、クリスマス、などなど。外国から来た風習もありますが、日本古来の行事の場合、「大切な決まり事」「その日だからこその食べ物」等々、実際にはそれぞれに深い意味があり、だからこそ伝統、文化として守られてきています。
どんなにグローバルな時間になっても、どんなに外国語学習に力を注ぐ教育が拡がっても、特に私立校がそういうものを大切にし、考査の中にも組み込んでいるのは、「そういう日本の伝統や文化、季節感等を重んじる家庭こそが、誇れる生徒、誇れる家庭になってくれる」という認識があるからこそ、です。
知育分野や、先取り教育、幼児期からの外国語学習ばかりに価値を見出し、躍起になるのは片手落ち。

忙しさを言い訳にせず、親子で季節を愛で、季節を食し、そして、いろいろな行事を楽しむ「心の豊かさ、暮らしの潤い」を楽しんでください。
まどか先生メソッドでは、子ども達とたくさん話し、様々な行事の思い出、記憶を「聞き、語る」ということによって、楽しみ、理解を深めるたくさんの工夫をしています。