ネット情報と小学校受験
ネットの情報を鵜呑みにしない
今は、何をするにも「インターネットを利用する時代」になりました。こういう解説自体、今さら、ですね。ひと昔前までは、自宅やオフィスでパソコンを立ち上げ、立ち上がりまでの時間にイライラとした・・・そんなことがウソのように、今では私的な情報はほぼすべてスマホで!まさに、いつでもどこでも情報をゲット!こんな時代だからこそ、の悲劇や喜劇はたくさんあります。
幼児教室マナーズでは、小学校受験に関わらず、子育て全般についての相談を行っています。(詳細は、「まどか先生の親と子の相談室」そこで、お父様やお母様からよく聞くフレーズが「ネットで読んだのですが、~~~」というもの。そのネットの情報が、各学校のホームページのように確かなものである場合には、書かれてあったことは「正しい情報」です。
しかし、掲示板的なもので、発信源が匿名であるようなものの場合には、その情報が正しいものなのか、それとも単なる憶測なのか、ウワサなのかはわかりません。
ことわざ然り、何事においても「勝てば官軍」です。たとえば「私は、こんな方法でA小学校に合格しました!」や「B小学校には、〇〇の準備があれば完璧です!」のような書き込みは、確かにその方にとっては正しかったかもしれませんが、すべての家庭にとってもそうか?となると、そうではないかもしれませんし、もしかしたら、その方の「単なる思い込み」なのかもしれません。
また、「我が家は〇〇したけれど、ご縁がありませんでした。〇〇はダメです。」や「C小学校が望んでいる子どもは△△な子です。うちの子は、そういう性格ではなかったのに、幼児教室で勧められたので受験。やっぱり無理だったのだと思います。」というような、残念な結果の場合の書き込み。こちらも、同様に思い込みの域を出ないでしょう。
何事も、経験に裏打ちされた意見というものは、基本的に大きな意味を持ちます。しかし、合小学校受験の世界では、必ずしもそうとは言い切れません。
私立小学校、と一口に表現しても、首都圏には90余校の私立小学校が存在します。各学校が求めるものも違い、建学の精神も違い、考査の方法も、合否に関する基準も違うのです。こういうことから鑑みて、匿名性のあるネット情報には振り回されないようにしましょう。
信用すべきネット情報は、各学校が発信するものだけ、と言えば、まさに今、読んでくださっているこのホームページも信用に値しないもの、に分類されてしまうわけですが・・・
昭和の時代には、インターネットのような便利なものは存在しませんでした。しかし、もちろんその時代から(もっと古い伝統校もあります)私立小学校は存在していました。では、受験者家庭では、どのように学校の情報を知り得たのでしょうか?
その方法はなかった、と言っても過言ではありません。
受験生家庭では、学校にお電話をして、説明会や開示される行事等の予定、日時、持ち物等、すべてのことを実際に口頭で聞き、確かめていたのです。
中には、「我が校は、説明会は開催いたしません」という学校もあったのです。よくわかった方にだけおいでいただきたい、という意思表示だった、とも言えるでしょうか。
そんな不便は今思い返せば悲しすぎますが、良い点もありました。それは、お電話に出られた方の対応によって、その学校の姿勢を「慮る(おもんばかる)」という判断が出来たのです。
そういうことはさておき。
今は、どんな学校にもホームページが存在します。その中は、正しい情報の宝庫です。せっかくのホームページですので、頻繁にチェックをする習慣をつけましょう。
インターネット環境の整った学校、そこまでいかない学校、等々、少しずつ条件は違いますが、今は多くの学校がホームページの記事等を更新し、見てもらえるようにしている学校も少なくありません。
あとは、「ここが違う、私立と公立」や、「どんな準備をすれば良いのか?」、「準備の期間について」、「文化、行事、四季を貴ぶ」などのコンテンツで、幅広く小学校受験を知ってください。