「どういう子育て」をしていますか?

あなたはどんな展望をもって、子どもを育てていますか?
あなたの家庭では、どんな家庭教育をしていますか?
あなたはどんな親ですか?

あなたは毎日、がんばっています!

専業ママであっても、働くママ、ワーママであっても、一日が終わり、子どもが寝息を立ててくれると、ホッとしますよね。くたくたになって、やっと一時腰を下ろし、まだ残っている家事に目を移す時、ママ達は目を閉じて思うのです・・・「ああ、子育てって、本当に大変・・・」と。 愛しい我が子を前にしても、いつもいつも「笑顔のママ」である続けることなんて無理。
気づけば、お小言のオンパレード。「もう、何やってんのお?!」「ほら、早くしなさい!」「ダーメー!何度言ったらわかるの!」etc,etc,
でも、子どもの寝顔を見たら、必ず怒りは治まり、「明日こそは、ずっと笑顔でいよ~!」と思ったりしませんか?
そう、それで良いのです!
あなたは毎日、本当によくがんばっています!

親は子どもと一緒に育っていきます。

世の中に「理想のママ」なんて、いないのです。
インターネットや書籍、雑誌などなど、様々な子育ての情報は溢れています。妊娠期からそれを見ているうちに、無意識のうちに「ベストの子育て」を考えたり、目指したりしているとすれば・・・今すぐに止めましょう。そして、軌道修正をするのです。目指すべきは、「ベスト」ではなく、「ベター」です。
それに、子育てに「how to」なんてありません。オムツの替え方、離乳食の与え方など、「how to」で解決することも多々ありますが、そもそも相手は生き物!同じようにいくほうがおかしい。ベストの子育てができるのは、ドラマの中、小説の中、もしくは幻想です。

2つの親のタイプ

幼児教室マナーズ が開校したのは1993年。それから30年近く、お目にかかったママ達は何人になるでしょうか・・・ でも、不思議なことに、よほど個性的な?異端児的な方ではない限り、大抵、ママ達は、大きく分けて2つのタイプにおさまります。

タイプ1「教育にこだわりたい派」

妊娠がわかった時点から、いろいろと子育てについて考え、子どもが生まれてからは、おもちゃ選びに始まり、与える絵本、それを与える時期まで熟考し、社会性を育てるため、躾に関しては厳しく、できるかぎり「良い子、優秀な子」に育てよう、とするタイプ。

タイプ2「個性重視をする派」

わが子の『個』を最大限に尊重し、親だからといって子どもを束縛したり、何かを強制したりせず、自由奔放に子どものしたい事を納得のいくまでさせてやり、なるべく叱ったり声を荒げたりはせず、常に誉める事によって、子どもの良い部分を伸ばしてやろう、とするとタイプ。

それぞれのタイプのプラス面とマイナス面

タイプ1「教育にこだわりたい派」

【プラス】
子どもではあっても、しっかりとまわりを見る目が育っていて、軽はずみな行動は少ない傾向にあります。お行儀も良く、指示された行動ことをきちんとこなそうと努力します。

【マイナス】
団体生活の中に入ってみると、少し「頭でっかち」に感じることがあったり、大人びて見えることがあります。また、親や大人の反応や評価を気にしすぎ、失敗を怖れて、自ら能動的に行動が起こせないこともあります。「良い子」であることを常に求められてきたために、「良い子」でなければいけないのだと勝手に思い込んでしまっていて、ほめられる自信のないことには手を出さない、という子どもも少なくありません。

タイプ2「個性重視をする派」

【プラス】
自由闊達で明るく、人懐っこくて物怖じしない傾向にあります。新しいことに挑戦しようとする意欲が旺盛な、子どもらしい子どもが多いです。

【マイナス】
まわりが見えない、見ようとしない。自由奔放に育ったために、場合によってはわがままで自分勝手、思慮が浅く、じっくりと聞く、理解する、判断する、ということが苦手である傾向にあります。また、自分が未熟な子どもである認識が低く、大人に対して横柄な態度に出ることも少なくありません。

今を大切にする!

最近では、知育に大きく偏った早期教育ばかりを賞賛し、家庭生活の中での学び、家庭の役割を軽視しているご家庭が増える傾向にあります。本当に残念です。(「知識より知恵を」

確かに、ピアノはピアノの先生、バイオリンはバイオリンの先生、水泳は水泳の先生、というふうにスペシャリストに教わります。しかし、言葉遣い、立ち居振る舞い、生活習慣、社会でのマナーや生活の中のエチケット等々、こういう昔から「躾け」と呼ばれてきたものは、家庭生活の中で育まれていくのです。親が日ごろの生活から深い愛情を込めて、時には厳しく接し、子どもに迎合せず、しっかりと様々なことを教え、育てる、そういう「人としての基礎」の上に、初めて立派な学校教育や学問的教育が実っていくのです。

子育ては「頭」でするものではありません。
もし、高名な教育者や、優秀(と世の中で言われる)な子どもを育てたウルトラママ、等々の情報通りの子育てを実践したとしても、なぜかその通りにはいかない・・・というようなことはなかったでしょうか。
大事なこと、すばらしいことは、そこに母親であるあなたがいて、愛する我が子がそこにいる、ということ。毎日、社会人として働く顔を持つママであっても、子育てに孤軍奮闘しているママであっても、今、目の前に血を分けた我が子がいる、ということ。その我が子は、いずれは大きく育ち、あなたのもとを巣立っていくのです。「今」を大切にしなければ・・・もったいない!

無理をせず、毎日毎日、泣いたり笑ったりしながら、我が子に愛情を注ぎ、過ごす・・・その日々の積み重ねから「良い親子関係」が築かれていきます。
純真な子どもは、怖いほど「ママの心」を五感で感じています。そして、こういう「ママの心を知る五感」は、3歳の子どもでも、6歳の子どもでも、10歳、15歳、18歳の子どもでも、じつは同じです。

こういうことを十分に理解した上で・・・ あらためて考えてみてください。
どんな展望を持って、これから我が子を育てていくのか?
その展望のもと、家庭生活の中でどんなことを大切にしていくのか?
子どもにとって、どういう親でありたいと思うのか?

お小言オンパレードにしてしまった翌日には、我が子をギューッと抱きしめ、優しい言葉で語りかけましょう。「ママはね、あなたが大好きよ!」と。

幼児教室マナーズ の2つの柱、子どもの指導まどか先生メソッド 、そして、親のケア。これは、小学校受験準備が終わったあとも、ずっと意味を持って続いていきます。